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事例紹介
事例紹介
法定後見制度(保佐型)
物忘れのある⺟がリフォーム⼯事を行っていた。
今後、またリフォーム契約や高額な商品を。
買わされたりしないか心配。
相談
私は実家の少し遠くに住んでいます。実家では母親が一人暮らしをしています。最近少し物忘れがあるようですが、ある日私が実家に帰ったところ、キッチンや居間のリフォーム工事がされていました。母親に尋ねたところ、親切な工事業者が訪ねて来て、キッチンのリフォーム工事をしてくれたそうです。その後、また、工事業者が訪ねてきて、居間の床の張替えをしてくれたとのことでした。室内を捜すと領収証がありましたが、インターネットで費用を調べてみたら、一般的な価格よりずいぶん高いように思いました。母親に聞いても、「とても親切な人が工事をしてくれた。」の一点張りです。でも、私の認識としては、キッチンや居間の床に不具合があったわけではなく、不要な工事だったのではないかと思います。この先、一人暮らしの母が、よくわからないまま、再度、リフォーム工事の契約をしてしまったり、高額な商品を買わされりしないか心配です。
回答
まず、お母さまの判断能力に基づいて解決方法を考えます。
お母さまは、身の回りのことは一人でできますが、契約を理解する力に疑問があるようです。少し物忘れもあるということなので、ここでは、法定後見制度の保佐類型の説明をします。保佐類型では、裁判所から選任された保佐人は、ご本人が消費者被害に遭わないように支援します。仮にお母さまが契約の内容を理解しまいまま、不必要な契約をしてしまった場合でも、保佐人がその契約を取り消し、被害の回復を図ることが可能です。一方で、 保佐人であっても、ご本人が行った日用品の購入その他の日常生活に関する行為については、取り消すことが出来ません。具体的に何が日常生活に関する行為に該当するかは、線引きの難しい場合もあります。ただし、そのような場合でも、消費者契約法などの法律を使ってご本人の消費者被害からの回復を支援できる場合もあります。
悩みや心配ごとがあったら
まずは司法書士にご相談ください。
一人暮らしで子どもがいないため、将来、認知症や病気になった時のことが心配。
一人息子に3年前に先立たれ、妻まで亡くなりましたが妹には頼れません。今後、自分が認知症になった時だけでなく、直近の色々な財産管理をお願いしたい。
一人暮らしの母の物忘れがひどくなり、自宅を売って施設の入所費にしようとしたところ、認知症が進行し自分で契約ができなくなって困っています。
同居している長男が最近車を買い替えたり自宅をリフォームしたりしていて、母が老人ホームに入所するための費用がなくなるのではないかと心配。
物忘れのある⺟がリフォーム⼯事を行っていた。今後、またリフォーム契約や高額な商品を買わされたりしないか心配。
30代前半の軽い知的障害の息子がいますが、私が倒れてしまったら、お金の管理や様々な手続きをどうしたら良いのだろうかと、先々が心配。
リーガルサポートとは
リーガルサポートは、
現在の成年後見制度のスタートに先立ち、
成年後見制度の利用の促進や啓発活動、
そして第三者後見人の供給源として、平成11年12月に
司法書士を
正会員として設立された公益社団法人です。
リーガルサポートは、
成年後見制度に関する法律だけでなく、
倫理や福祉・医療に関する分野等
幅広いテーマの様々な研修を実施し、
より質の高い第三者後見人を養成するとともに、
後見業務を受任している会員に対しては
一定の業務報告を求め、
会員の執務支援及び執務の適正さの
確認を行っています。